宮古島を発った。
改めて、想う。那覇の街の喧騒に紛れながら、改めて想う。
大好きだったなって。
でも、生活するか?って聞かれたら、しないと答える。いろんな面を見てきたから、海がキレイだけで住めないなって思ったし、勢いがあったとはいえ移住者の宮古島を愛していく覚悟を私には持てないなって思った。
たくさんの問いを抱えて旅に出た。東洋一美しいと言われる海にその答えを求めていたのだろう。
でも、海は何も答えない。
そう、問い自体が、澄んだ海、空、月、地平線に溶け出して、何でここにいるのか、どうでもよくなる。
“答え”がないのじゃない。そもそも“問い”がなかったのだと。
感覚は思考を超えてくる。
気持ちいい、それだけでよかったんだ。
宮古島、いつでも、そこに私は還れる。