パン屋さんのあと、沖縄サドベリースクールの扉をたたく。
いよいよだ。
隣のぱん屋さんと同じく外人住宅を借りて運営していた。
入るとすぐに、スタッフのがんちゃんが学校の案内をしてくれた。メンバーの子どもたちにはすでに見学者が来ることの承認を得ている。メールで見学希望の連絡をすると、子どもたちのミーティングで提案され検討される。こういった小さなこと1つ、子どもたちの意思は尊重される。
メンバーは20人くらいだろうか。5歳くらいの子から高校生くらいの子がいる。朝と3:30から行われるミーティング以外は自由に過ごしている。大きなテレビがありゲームも予約制ではあるがほぼ自由に使える。昼食の時間もそれぞれ。最低限のルールが書き出されていたけど、これもみんなで決めたことなのだろう。
私はガンちゃんと一室で教育談義。次郎がどうしているかと気になるが、敢えてほかってみる。1時間もして何をしているか探しに行く。室内にいない。宮古島の児童館に行った時に1人、外でしゃがんでいた姿がよぎる。ふと窓の外に目を向けると虫かごを持った男の子集団の中に次郎を発見!なんだかホッとした。同時にサドベリースクールの懐の深さを感じた。自然な形で誘ってくれ、自然に溶け込む。その後も鬼ごっこやゲーム、スクールの子たちと変わらない様子で過ごす。ここが近くにあったら通っていたかもしれない。
そのあと、毎日全員参加のミーティングを見させてもらう。司会進行はもちろん子ども。大人からの提案もあるが、議論の過程・結論は子どもが決める。絶対的信頼。この信頼関係は簡単なようで、本当に難しい。大人自身が自分を信頼していないと子どもとの信頼関係を築けない。常に自分を見直す必要がある。そうそう、1つ前に紹介したパン屋さん『宗像堂』の店主が同じようなことを言っていて驚いた。パン作りもまた、自分を整えていくことが大事だと。
以下、抜粋
誉支夫さんが今後目指していることについて尋ねると、
意外な答えが返って来た。
「自分のコンディションを常に良い状態に保っておくこと。
酵母と自分は常にリンクしているから、
自分の状態が悪くなると酵母も明らかに変化してしまう。
だから自分をしっかりケアして、
状態をより良い状態にもっていくように心がけながら酵母に接しています。
以上、抜粋終わり
詳しくはこちら↓
宗像堂天然酵母と石窯がうみだす「いのちのパン」CALEND-OKINAWA(カレンド沖縄)
最後に沖縄サドベリースクールのパンフレット
凛とした一文に学校の方針が表れる。
“自由”いう大きくて曖昧な思想は気を抜くと一瞬で崩れていきそうな脆さを感じるが、それでもなお中心点をしっかり感じながら、“自由”はいき続いていく。
どこの場所でも“自由”を求めて、あるいは“自由”の中で教育し続ける大人がいる。その全ての人に感謝。