「いまを生きる」勇気

三児の母。不登校児を連れて宮古島へ旅に出たり、大きなイベントを企画したり。その度に自分の弱さをみつける。そんな私の「成長しない」日々を綴る。

旅のおわりは、はじまり②

さて、身体が拒否しつつ、吐き出さずにはいられない旅の感情の渦を綴る。

 旅のおわりは、はじまり① - 不登校の星、親子で旅に

前回、子どもの「帰りたい」から勃発した感情の大爆発から、まだ気持ちのモヤモヤは続く。 

 

思いの外、宿泊費がかさみ減りつづける貯蓄。節約のために外食を控えせっせと自炊。最初はスーパーで見たことがないものをみつけ買い物を楽しんでいたものの、毎日洗濯してご飯作って、海に行かない日が増えて、『何してるんだ、私?』これじゃ、家にいるのと一緒じゃん!って。せっかく宮古島に来たのに・・・。

 

長期滞在して宮古島生活が日常化してきたのだ。それはきっと望むところだったはずなのに、なんだか気持ちがすっきりしない。いつの間にか、いつもと同じ不満が私を襲う。

 

もっと、お金があったら。

子どもがいなかったら、もっと自由に行動できたのに。

車で移動できたら、もっと自由に好きなところに行けるのに。

 

途中金銭面で応援してくれた友人もいて(ありがと!)なんとか退職金入金まで滞在できた。そして、待ちに待った退職金の入金。

 

やったー!!これで、好きなもの買って、車借りて、好きなところに行ける!!

 

って、早速車を借りて町に出たところ、フッと気を抜いたときに車をぶつけてしまった。幸い、けが人はなく標識が曲がったくらい。もう、ね。

 

ガーン(T_T)

 

そのあと2日は落ち込んだ。ここ、無理な感情のコントロールはしてはいけないと思って、しっかり、ズーンって沈んだ。で、やっと諦めた。何を?

 

私は宮古島に来ることで“あそこ”に行きたかったんだ。何かスゴイ自分の才能を開くような感じ。宮古島という楽園で、悩みを持たないそこの住人になりたかった。でも、ここで過ごしてみたら全く日常とかわらない、いやむしろ日常以上に不満が出てきて、そこから逃れることができなくなってていた。退職金が入ってお金の心配がなくなったかといえば、そうでもなくて帰ってからの生活費や長男の学費を考えてまた、不安がもそもそ這い出てきた。あれ?なんか変。私が問題だと思っていたことは、それが解決しても不安は解消されない。1カ月以上に及ぶ無期限の旅…だれもが羨む環境に身を置いても私は満たされない?これ、どういうことか。

 

環境や状況が私を幸せにしてくれるんじゃない。私が幸せを選択するんだ。

 

私は“あそこ”に行くことを諦めた。

 

まだまだ、旅はつづく。