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「いまを生きる」勇気

三児の母。不登校児を連れて宮古島へ旅に出たり、大きなイベントを企画したり。その度に自分の弱さをみつける。そんな私の「成長しない」日々を綴る。

集団づくりを、算数で考える②

お待たせしました。大好評!連載第2弾!

第1弾はこちら↓

 集団づくりを、算数で考える① - 「いまを生きる」勇気

 今日は集団を、私の働いていた《学童保育所》を例に描いてみる。学童保育所とは、保護者が就労などを理由に下校後、保育の必要のある小学生を預かる施設。名古屋市は1〜6年生の子ども達が通っている。

 

一年の中で、どんな風に集団ができて行くのか、算数で見ていく。今回は四月、保育園児・幼稚園児だった一年生がどのように集団に馴染んでいくのかを、図に描いた。

 

四月、旧6年生が中学生に上がり、集団の土台となっていた部分がスコーンとなくなる。その上に、新しい一年生(点)が入ってくる。このとき、繋がりもなく、まだ、点のまま台の上に乗っている感じ。

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一年生だけを見ると、こんな感じ。

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①最初1人(点)で入ってきて、まだ名前も知らない状態

②次第に名前と顔が認識され、他人(他の点)を意識する

③関わりができ始め、ケンカしたり遊んだりしながら絆(線)が生まれる

④一緒の時間をたくさん重ねることで、いろんな子と接点が生まれさらに絆(線)が増える

⑤絆が深まる(線が太くなる)と、チーム(面)となる。

これで、一年生のチームができあがる。

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そして、一年生チーム(面)は、他の学年とも交流を持ちながら馴染んでいく。個人やチームの力も増して厚みが出てきて(立体になってきて)、その年の12月頃には、集団の一部として、しっかり存在感を出している。1年生同士チームを作ってから、他の学年をつながる訳ではなく、日常生活の中では他学年との交流も多い。縦にも横にもつながりを作りながら、ゆっくり馴染んでいく。

 

わかりやすく立方体を用いているが、その年によって出来上がる集団のカタチは様々だ。ひょうたん型、円すい型、富士山型と。だから、おもしろい。子どもの集団は点によって、線によって、面によって、カタチが変わる。学童保育所の目指すカタチは“特にない”ので、毎年できあがった集団をいつも新鮮な目で見ていた。算数で描くと簡単だけど、実際には一本の線1つにいろんなストーリーがある。一個一個、大切な物語。その積み重ねが集団をつくる。

 指導員であった大人は何をするか?って?

基本的には【何もしない】を心がける。なぜなら、大人が集団をコントロールすることは容易で、知らぬ間に目指すカタチを押しつけてしまうことをしてしまうからだ。子ども達もカンが良く、その場にいる大人の意図を汲んでくれる。それを利用して集団をつくることもできる。でも、それをやっていくと、ずーっと大人が問題解決に口を挟まなくいけなくなり、集団の自治を阻む。とはいえ、何にもしないことも難しく、やっぱり、ちょいちょい気は使う。そんな感じ。最低限、“大人の作ったルールや勝手な思いで、面を囲まないこと”はやってきてたかな。

 

あ!簡単に言葉を載せちゃった。

 

『集団の自治を阻む』

 

ここ、結構、重要。チェックペンで赤く線引いて欲しい。集団の自治・・・簡単な言葉にすると『子ども集団の中で、必要なあらゆる判断を子どもたちに任せる』ということ。ここ、ホント大変だし、難しい。けど、1番やりがいのあるコトだったな。

 

 いっぱい子どもたちと向き合って、自分を見つめ続けて、たくさん失敗して、そうして、やっと掴んだこと。“自由な保育”なんて、簡単そうでカッコイイけど、自分を自由にし続けることから逃げられないってこともわかった。

 

結構、深いのだ。

 

さ!次の例は、まちづくり。