「いまを生きる」勇気

三児の母。不登校児を連れて宮古島へ旅に出たり、大きなイベントを企画したり。その度に自分の弱さをみつける。そんな私の「成長しない」日々を綴る。

かつやま子どもの村小学校・卒業式

今日は長男の卒業式…

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いろいろ伝えたいことがあるんだけど、長くなるから、お会いできたときに熱く、いや暑苦しく、語ります。時間のない人は、うっかり聞かないようにしてね。

 

長男が公立小学校3年生のとき、

「学校に行きたくない。」

と言いだした。私の内心は“やっぱり、そのときが来た”と思った。その後いろいろな学校・フリースクールを探して、いろんな人とのご縁で、ここに導かれた。

 

愛知県から福井県の小学校に行く。それは息子にとってはもちろん、私にとっても、大きな冒険だった。でも、一緒に通う心強い友人がいて、教育理念に共感してくれるママ友がいて、理解してくれる夫や親がいて、そうして始まった学校生活。あっという間の3年間。私学なので教育費もかさむ。本当に覚悟のいる決断だった。でも、いつもココに来ると思うんだ。

 

お金に代えられない、宝物のような時間の流れを。

 

わが子は、引き続きココの中学校に3年間通う。卒業生である長男の言葉は、無条件に感動するが、実はそれを越えて、今後の進路がバラバラな中3のスピーチがどの子もすばらしく、涙なくしては見ていられなかった。

 

基本保護者と在校生の正面で1人づつスピーチするのだが、最後、クルッと後ろを向いて同級生のみんなの顔を見て感謝の言葉を伝える子が何人かいて、マイク通じてないから聞こえないんだけど、同級生が号泣して、その姿にまた感動。

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司会進行、準備も全部、子どもたち。花道で紙吹雪をまく、合奏する、マイクの設置、プログラムを組む…。そして、この巨大なくす玉もたれ幕の言葉も全てイチから作る。泣きながらスピーチする女の子の姿を見て、泣きながら司会をする小さな女の子もかわいかった!

 

体育館には舞台もあるが使用せず。真ん中を中心に席は円状に並べられ、学園長も来賓のみなさまも保護者も卒業生も職員も在校生もみんな、同じ高さの場所にいる。どこが上でもどこが下でもない。卒業生のスピーチは、円の真ん中。子どもがいつだって主役なんだ。子どもがいつだって真ん中に置かれる。子どもの想いをいつだって大切にしてくれる。

 

どこを見たって温かい。外にはどっさり雪が積もっているのに…。

 

最後に、堀学園長の言葉

「理想は1つでなくていいと白鵬さんがおっしゃっておりました。私もそう思います。あきらめず、あせらず、ゆっくり、ぼちぼちといきましょう。」

 

どこで聞いたような話だが、私はこの学校がとても大好きだ。