「いまを生きる」勇気

三児の母。不登校児を連れて宮古島へ旅に出たり、大きなイベントを企画したり。その度に自分の弱さをみつける。そんな私の「成長しない」日々を綴る。

事件…‼️

いやぁ、まさか、こんなことが自分の身に降りかかるとは…とノー天気な私にピリッとしたことが起きたの!

 

大阪からの帰り道。あと2駅で、地元へ辿り着こうとその瞬間!

 

聞き慣れた金属音“カチャカチャッ”

ハッと振り向くと、私が荷物棚に上げて置いたリュックの金具が棚に当たる音と同時に、それを若い男2人組がシュッと持って駅に降りちゃった!慌てて、追いかけようとすると、

“プッシュー”

と無残にも扉がしまり、ヤラレタ〜と焦る私。地下鉄の閉まった扉を叩いて、

「それ、私の!」

と言うと、その男はハッとした顔して、次の駅を指差す。そこで、全てを理解した私は、次の駅で待つこと10分。長かったなぁ。その中でぐるぐる考えた。

 

あの感じは、間違えたんだな。表情が焦ってたから。でも、たぶん自分のリュックを間違えるはずはないから、降りる寸前で友達の物と勘違いして、慌てて持って行ったんだな。だとすれば、すげ〜友達想いのヤツだな。ちゃんと次の電車で持ってきたら、褒めちゃお。あー、でも、ほんとは窃盗犯で、もう届けてくれないかもなぁ。あー、財布は辛い。あ、息子の通知表まで入ってるなぁ。現金あげるから他は返してくんないかなぁ…。あ、でも、やっぱ次の電車で持ってきてくれる気がする。

 

そして長い10分が過ぎ、2人の男は、申し訳なさそうに私のリュックを持って電車から降りてきた。私は満面の笑みで、迎えた。思った以上に申し訳なさそうだったから。

 

予想通り「友達が似たようなリュック持ってたから、こいつのだと間違えちゃって…」だった。なんかすごく嬉しくて、リュックの中にあった本を「はい」って差し出してたよね。「これ、すごいおもしろいから、あげる!すごいいい友達だね。」

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何歳?って聞くと、まだ高校生だった。間違えてリュックを持って行った男の子は、すごいイケメンだったし友達想いだったから、きっとモテるだろうな。余計なお節介だったな、とあとで思うけど、反対ホームでその本を食い入るように読んでた。電車が来たら、大きくバイバイし合った。

 

なんてことのない、非日常が私を包む。