本日、次男の高校受験のための三者懇談へ中学校へ向かった。
小1〜中2までほぼ不登校だった次男は、中3になり高校受験を自ら目指して、毎日登校を続けている。今年5月あたりから無職の私は、完全に生活リズムが夜型になり、朝、起きられない。自分で支度をして、朝7:45に「行ってきます」と言う声が聞こえると「行ってらっしゃい」と、気づいたら、返事する…布団の中から。爆睡して起きてないこともあるけど、毎日「行ってきます」って言ってるいるらしい…ごめん。というわけで、私のサポートも全くなく、よくここまで登校できたと、ほんとに尊敬する。
二学期に入り、学校行事をなんとかこなした後、少し休みがちになった。それでも、また持ち直して、学校に通っている。そして高校見学も済ませて、昼間定時制や全日制を見て、第一希望を公立の全日制を選んだ。第二希望は、昼間定時制高校だったが、併願できず全日制に絞った。
3年間見守ってくださった先生と時折り、目頭が熱くなるような懇談をする。成績の話、行事への参加、表彰式での返事一つ、決して優秀ではないのに、感慨深くお話をしてくださる。話も終盤にさしかかり私が母親ぶって、
「高校でやりたいこと、あるの?」
とたずねたらちょっと間を置いて、
「…やりたいことを見つけるために行く。」
と落ち着いた声で話した。また、そこでハッとした。そーいえば、第一志望高校の説明会で、校長先生がそんな話をしていたなぁ…。
「今はやりたいことがなくてもいい。学校に入ってから、見つけてください。」
って。よく覚えてたし、それが心に響いたんだなぁと。
そして長男の話も思い出す。彼は「夢みる小中学校」から公立高校へ進学し、高3のみんなが進路を決める頃、こう言ってた。
「勉強も、仕事もしたくないんだよねー。」
私は内心、驚いた。こんなことをよくも堂々といってくれたなぁ、と。で、反射的に
「私もそーだわ!」
と返事してた笑。で、そのために彼は“勉強”を始めた。なんやかんやあって、今は海外でインターン(といえばかっこいいけど、無償労働)をしている。いつか叶えられる自由な毎日を夢みて。
話が逸れたけど、長男は、“やりたいこと”じゃなくて、“やりたくないこと”を高校生活で見つけた。それも、とっても大事なことだと思う。それは“やりたいこと”を見つけることと同じくらい価値のあること。
だから、次男も何かに出会い、誰かから影響を受けて、経験を重ねて、向かう先が見つかるのだろう。でもそれは、いまはどんな道か、わからない。わからないから、おもしろい。
映画「杜人」でみた水脈が、蛇行している場面が、とても好きだ。私の人生みたい、って思ったんだ。真っ直ぐに目的に辿りつかないけど、あっちでぶつかり、こっちでぶつかり、軌道修正ばかりの人生を、いま心豊かに過ごしている。
布団の中から、いい感じに、まとめてみた。