『私はもっと、大人を信用したかったし、もっと信頼されたかったなぁ…』
ちょうど1年前、この映画を鑑賞しました。初めて観たときに湧き起こった気持ちです。私は、きのくに学園系列【かつやま子どもの村小中学校】へ子どもを通わせた保護者です。映画「夢みる小学校」卒業のシーンで「あぁ、泣くはずじゃなかったんだけどなぁ」と顔を覆っていた男の子の母です。
息子は小学4年生から中学校3年生まで、寮生活をしつつ、6年間を福井県勝山市にある学校で過ごしました。月曜日の朝6時に家を出て、金曜日の夜9:30に帰宅する生活でした。
寂しくなかったか?と聞かれれば、寂しかったと答えますが、それ以上にわが子が、そこへ楽しく向かっている姿がとても頼もしく、親としてもそれは嬉しいことだったので、寂しさも最初の半年くらいで、その後はあまり気にならなくなりました。
長男が3歳の頃から、自由な保育「もりのようちえん」に通わせていたこともあり、子ども気持ちが解放されて、自由でいられることを私自身が望み、そこへと辿り着きました。
長男が転校後、小1だった次男の地元公立小学校の不登校。私は、きのくに学園の教育観と公教育観の間で、苦しい時間を過ごしました。
…
ちょっといろいろ、省略して。
とにかく、名古屋市内で2022年2月に上映したこの映画を、自分の住んでいる地域(長久手市)のみんなで観たくて、上映会を企画したのです。とはいえ、めちゃくちゃいいでしょ!という気持ちではなく、この映画を観ることを“きっかけ”として、地域でやれることを、それぞれの立場で考えたい、が目的でした。
なので、宣伝に公開SNSは使用せず、個人へのDM、口コミ、中日ホームニュース、ローカルラジオ、各共生ステーション、長久手市役所、学校などに足を運んで、できるだけ対面で伝え回りました。会場規模は定員80人。やや少なめ。人を呼び過ぎてもだめだし、ガラガラ過ぎても寂しい。そんな絶妙な人数を上回ることなく、下回りすぎることもなく、4回の上映ができたことは、ちょっとした自慢です。
②へ続く
https://shino-bu.hateblo.jp/entry/2023/02/23/232523